2020年に開催される東京オリンピックでは人材派遣のニーズは確実に高まります。
それによって派遣の求人数や時給の高騰は言うまでもありません。
研究機関・リクルートワークス研究所のレポートによれば、
東京オリンピックにより全国で81.5万人の人材ニーズを喚起され、
オリンピックが決まった2013年から開催後の17年で約30兆円の経済効果が予想されています。
多くの業界でその恩恵は出てくることは間違いありません。
特にどんな業界・職種での人材ニーズが高まり、時給がどれほど上がっていくのでしょうか。
東京オリンピックによる経済効果の高い業界
土木・建設業界
東京オリンピックの会場しかり、オリンピックに向けてあらゆるインフラを整えていく必要があります。
高速道路の道であったり、宿泊施設の増設としてホテルが多く建つこともあります。
また例年どこの開催国でも作られるオリンピック村という選手などが泊まるための施設も作る必要がありますよね。
確実にオリンピックが開催されるまでの間は1番の恩恵にあずかる業界でしょう。
実際、私の会社にも多くの建設会社や土木関連の会社から依頼をいただいています。
特に派遣ではCADオペレーターの依頼が多く、求人に対して人が足りていないのが現状のようです。
サービス業界
こちらも東京オリンピックに向けて土木建設に続く高い需要があります。
特にインバウンドの旅行が強く、日本に流れてくる外国人は急増するでしょう。ただでさえ、毎年訪日外国人数が上がっています。
またホテルやレジャー施設における人員も必要となります。
私たち人材サービスの業界も同じく、
多くの業界でプロフェッショナル人や事務員の派遣への依頼が増えます。
さらに今、私の会社への依頼が増えてきているのが
市場調査系のサービスを提供する会社です。
多くの企業が東京オリンピックに向けて様々なCMを作るために、市場調査アンケートやどんな番組の間にどんなCMを置くと効果的かなどを分析して欲しいと依頼します。それに伴って人員が必要となり、派遣でExcelを使ったデータ入力やデータ収集の業務がまい込んでいます。
広告業界
上記にあるように多くの会社がオリンピックに向けて様々なCMやチラシ、
ネット媒体での広告を行うため、海外へアピールしたい会社なども含めて需要が高まります。
今だと、特にWeb広告会社での需要がとても高まっています。東京では最大で正社員の求人倍率はなんと4.5倍だったりします。
不動産業界
多くのホテルや施設が建てられるのに合わせて必要となる不動産。
さらに東京オリンピックで地価が上がる前に現在マンションなど含めて買いが増えている状況といいます。
普通の賃貸系の不動産ではあまり関係ないかもしれないが、そういった売却や買取では人材需要が高まるでしょう。
また最近だとAirbnbのような民泊が法律上、許さている物件のみを扱う専門の不動産会社が出ているので、
東京オリンピックではそういった民泊ビジネスの需要高まりに合わせて求人も増えるかもしれません。
東京オリンピックに向けて需要が高まる派遣の職種一覧
一般事務・営業事務
土木建設業界を始めとし、不動産などあらゆる業界にて求められるのは、
やはり事務系のお仕事です。
特に上記に紹介したような業界での事務経験がある方はよりお仕事が見つけやすくなり、
時給も高まりやすいでしょう。
現状これらのお仕事の時給が東京では1600~1650円ほどですが、業界経験がある人は1700円代も考えられます。
CADオペレーター
こちらも土木建設業界での需要が高まっています。
最近、当社に入っている仕事状況を見ると、増えているのが官庁から建設業界に依頼が入り、
それに従って各建設会社が資料を提案します。その際に必要となる事務やCADオペレーターなどお仕事です。
通訳
こちらは言わずものがなですが、旅行関連での通訳士需要がとても高まります。
現状でさえ日本への海外旅行者が増えていてどんどん人手不足になっています。
その分、時給は益々上昇し、3000円以上がザラにあります。
通訳士の資格をお持ちの方は求人が増えるので、むしろ会社を選んだ方が良いように思います。
DTP
こちらは広告業界にて特にお仕事が増えています。
チラシを作成するために補助的な立場でイラストレーターを利用するお仕事が注目されています。
接客・イベントスタッフ
接客やイベントスタッフは現在増えているわけではありませんが、
東京オリンピックの開催時に爆発的に需要が見込まれるでしょう。
それこそ多くのボランティアスタッフが参加する予定ですが、
それでも確実に人手は足りないので、日雇い派遣として多くの依頼が来るはずです。
学生や扶養を考えている人にはおススメかもしれませんね。
まとめ
最初に東京オリンピックにより人材ニーズが高まるであろう業界を紹介しましたが、一つ一つの業界が連鎖的に高まっていくはずです。
例えば、不動産が土地を国などへ売却し、それに伴って建築が進み、
その後ホテルなどの施設が建てられ、そこへも人材は必要となり、
また施設に必要な設備としてメーカーへ発注なども多く入ります。
このように一つビ一つの仕事が繋がって経済効果が膨れていくはずです。
今のうちにスキルや経験を身に着け、2020年の好景気に向けてお仕事を探していきましょう!