派遣の営業マンをしていた時は1,2か月に1回以上の頻度で
「もう明日から職場へ行きたくありません。」
「契約を更新しましたがもう辞めたいです。」といった相談を受けていました。
その理由は教えてくれる人がいない環境であったり、嫌な人がいる、業務内容が思っていたものと違って、とても手隙な環境など様々なことがあります。
中には「正直そんな理由で、、、」といった内容のものもありますが、
大部分はスタッフさんより企業側に非があることが多いです。
ただ、もし契約満了でも契約途中の短縮であったとしても、
営業マンに「辞めたい」と伝えるタイミングは一度冷静に考えるべきです。
なぜなら、辞める際の伝え方や時期によっては次のお仕事が無くなってしまうからです。
不適切な派遣の辞め方
①契約短縮
まず辞め方についてですが、多少辛いことがあったとしても出来る限り、
契約は満了しましょう。
初回の契約で辞めてしまうことは仕方ありません。
ただ、多少環境面などでの辛さがあっても
残り1,2か月の契約を満了せずに短縮(契約途中で辞めること)をしてしまうと、
派遣会社にその記録が残ってしまいます。
多くは企業側に非があるかもしれませんが、短縮の場合、派遣会社はシステムに必ず残します。
辞めた経緯なども詳細に書かれますが、
どんな会社であれちょっとした環境の変化や性格が合わない人はいたりします。
だからこそ、企業側に少し非があっても派遣の営業マン達は
「この人はこういう状況で辞めてしまうなら案内を控えようかな」と思ってしまいます。
そうなればいくら待ってもお仕事の案内は来なくなってしまいます。
もちろん、パワハラやセクハラ、マタハラなどは論外で
企業サイドに問題があるので短縮になってしまってしかりです。
それは派遣会社も考慮し、次回のお仕事案内もしっかり行います。
ただどんな会社で働いていても多少の嫌なことはあります。
そこで1,2か月我慢できず短縮となると残念ながらその後、
案内は来なくなってしまうことがほとんどなので、
状況によりますが何とか契約満了出来るように頑張りましょう。
②契約更新時期ギリギリに辞める
契約更新を迷ってしまうことはあります。
「お仕事はしたいけれどこの環境だと、、、」ということで営業マンに相談して
状況が変わるのを待っている間に今の契約が残り2週間になってしまうなんてこともあります。
先ほど同様にスタッフの方だけに非があるわけではありません。
ただ、ちょっとした迷いなどにより残りの契約が1か月以下になっても次回更新か否かを伝えないのは良くありません。
企業によっては、そんなにウチに不満があるのかと思ってしまったりします。
また企業が稟議に2週間ほど時間がかかってしまうために、
回答がギリギリになってしまった方が更新できなくなってしまったケースもあります。
さらに、派遣会社からすると後任を人選するだけの時間がなく、企業からのクレームをもらってしまう可能性が高いです。
基本的には1か月前までには次回更新有無を伝えるようにしましょう。※初回契約の場合は考慮されます。
迷ってしまう状況であれば、営業マンが来る前にその相談事項を早めに伝えることが大切になります。
辞める時期を考えよう
辞めるのにも大切な時期があるのをご存知でしょうか。
とてもスキルの高い方や様々な経験を積んでいる方は今のお仕事を辞めた後も次がすぐにあるでしょう。
ですが、普通は次のお仕事がすぐに決まるから分からない状況です。
ましてはあまり求人状況が下がる時期だと辞めるのは好ましくない時期があります。
≪求人数が下がりやすい時期≫
・5月(春の採用時期も終わりゴールデンウィークもなるため)
・7月後半-9月の前半(夏休みの時期であり、お盆に入る前に企業は人員を落ち着かせるため7月後半には求人依頼が終息しやすい)
・12月(秋採用も落ち着き、年末となって企業側も仕事収めに入るため)
≪求人数が上がりやすい時期≫
・2月-3月(春の採用となり、新卒や中途で埋まらない分の人員の補強。また逆に社員が転職などをしやすい時期のため合わせて求人が1年で最も出やすい時期)
・9月の後半-10月(夏休みも終わり、春採用同様に秋採用に動きだすため。また年末までに人員補強等の問題を解決したいため)
もちろん、企業都合や産休代替などによりこれらの時期に左右されずに入る求人もあるりますが、
全体的には上記のような流れで採用の繁閑が起こっています。
なので、今の派遣のお仕事を辞めるとしても「次」を考えれば、求人の状況や時期を考慮すべきということが分かるかと思います。
まとめ
派遣で働いたこともあるので、分かりますが
正直職場によっては、入ったはいいものの
意外と異なる業務内容や仕事の流れ、環境や人間関係など様々なことに悩むことがあります。
ただ、基本的には長くとも3か月程度の契約なので、
辞め方と辞める時期を考慮された方がご自分のためになるかと思います。
派遣法の改正などにより、今まで以上に「次」を考えて働いていかなければなりません。
あなたのお仕事が上手くいくことを願っています。