では具体的にどんなことをすることで「ブラックリスト」「優良スタッフリスト」入りするのでしょうか。
「ブラックリスト」に乗る行動
①就業初日のキャンセル
一発で「ブラックリスト」入りします。
まず何よりも派遣先企業と派遣会社の関係性が崩れてしまう可能性が高いからです。
派遣先企業からの信頼を失い、派遣元への不信感を持ちますし、他のスタッフの方も就業していれば、その方々にもリスクがあるかもしれません。
多くのスタッフさんを派遣しているような派遣会社からの信頼を失うことは大変な損失であり、新規の企業であれば今後の依頼はなくなるでしょう。
またスタッフの方が就業を開始するまでには、実は思っている以上にかなりの工数がかかっています。
お仕事の依頼をもらい、そのヒアリングや求人作成、企業との調整やスキルシートの作成、そして顔合わせが行われ、その後の契約処理など諸々の仕事が派遣会社にはあります。
そういったものも全てを無かったことにしてしまうわけです。
私も実際、派遣の営業マンをしていた時に何度か経験しましたが、営業マンとしても成約後のキャンセルや就業開始日に出社しないなどは本当に気が滅入りました。
もし紹介されたお仕事に不安・不満などがある場合は就業を決める前に相談しましょう。
②派遣先で問題を起こす
これはもちろん、企業サイドに問題がある場合もあります。
例えば、お仕事をしている上でミスが続いてしまったことが派遣先企業から派遣元に苦情の連絡があることがあります。
しかし場合によっては企業側がしっかりと教えてくれない、教えるスピードがとても速い、分からない事を聞きづらい環境にあるなどの可能性があります。
とは言え、他の社員やスタッフの方への態度などが悪く、社内のコミュニケーションやチームワークを著しく崩していたり、何度も勤怠不良が続くなどであれば派遣営業マンが双方の確認を取り、明らかにスタッフの方に非があればその方は更新が無くなり、「ブラックリスト」へと載るでしょう。
そうなれば派遣元からの案内は一切なくなります。
③面談前のキャンセルが多い
派遣の顔合わせがすでに決まっており、直前になりキャンセルされる方がいます。
酷い場合は連絡もなしに当日来ないなんてこともあります。
せめて体調不良や止む負えない事情ならまだしも、そういったことが続く方は
派遣会社としては不信感が募ります。実際私がいた会社では1回でもそういったことをしているスタッフさんの評価画面では直前キャンセルの履歴が残り、その時点であまり案内がいかなくなっていました。
就業が決まってからのキャンセル同様に、本当に不安がある際や他社との掛け持ちをしているのであればご自分のためにも事前に派遣会社へと相談することを心がけましょう。
④営業担当に態度が悪い・無理難題を押し付ける
お仕事の案内や就業評価を付けるのは営業担当です。
その営業担当に対して、態度が悪かったりすれば、いくら就業先での評価が良くても
その担当からすれば「この人はこういう人間性なんだ」と思われてしまい評価されてしまいます。
私が営業をしていた時は「爪が割れたので見に来て欲しい」「離職票が明日までに必要だから用意して」「契約終了の前日に、更新しないといったけれどやはり更新して欲しい」など沢山の無理難題が飛んできました。
他にも本当に沢山の無理なご連絡をいただきます。
もちろん「難しい」けれども応えられる内容のものあるので、営業マンは出来る限りご相談には乗るはずですが、明らかにそういったことが多い場合は、相手も人間なので良く思わないでしょう。状況によっては社内的にも評価が下がり、最悪の場合は派遣先企業と相談の上で契約終了となることもあります。
もし、明らかに営業担当が悪い場合においては、派遣元相談窓口などに連絡しましょう。
基本的に派遣会社は相談窓口などを用意しているので、そこへの連絡で、営業担当に非があるようであれば担当変更なども可能なはずです。
⑤契約期間中に身勝手な理由で短縮
お仕事をされているとどうしても会社によっては大変な環境や大変な業務内容のことがあります。
そういった時には営業担当は相談に乗りますし、解決できるように動きます。とはいえ、その解決が難しく契約が途中で短縮終了となることはあります。
そういった場合は企業に非があれば「ブラックリスト」入りすることはありません。
単純に「契約短縮」が起こっただけではリスト入りすることはなくとも、スタッフの方が「仕事に飽きた」「ちょっと職場に嫌な人がいる」「他にいい仕事を案内されたから」といった理由で契約途中で終了してしまう場合は派遣会社としても大変に困ります。
派遣先企業との信頼関係もあるので、そんな理由だけで勝手に決めないで欲しいと担当であれば思うでしょう。
何かがあれば担当に相談し、出来れば契約は満了した上で終了した方がいいかと思います。
優良スタッフリストに入る人
就業評価を付けるということは、もちろん評価が高い方の場合は「優良スタッフリスト」に入ります。
特に以下のような方が入っていくことが多いでしょう。
・専門スキルが高い
・未経験でも人柄やマナーがしっかりしている
・過去に大変な環境の中でも頑張ってくれた人
どこにいっても活躍できる専門的な能力を持っている方は時給が高い案件にも引っ張りだことなります。また事務職など未経験の方でもマナーがあり、話し方や表情などの印象が良い方は「未経験案件」が来た際に、すぐに仕事案内が来ます。
そして、派遣先の企業の環境が悪かったり、業務量が多く大変なお仕事でもすぐに辞めずに頑張っていらっしゃった過去の経歴などあれば、それも履歴に残ります。
そういった方には派遣会社も安心し派遣出来るため、より良い仕事を紹介する傾向にあります。
普通の人は普通に「優良スタッフリスト」に入るもの
専門性スキルはなくとも、正直当たり前のマナーや協調性を持っている方は
当たり前に「優良スタッフリスト」に入ります。
仕事先で何かあるということは正社員であってもアルバイトであっても当たり前に起こります。全ての部分において完璧な企業はないわけです。
「契約を満了する、仕事に送れず勤怠をしっかりとする、会社の人と協調性を持って仕事をする、営業担当に横柄な態度を取らない」など言ってみれば当たり前のことですよね。
そういった「当たり前のこと」を続けていくだけで、あなたの評価は盤石となるはずです。
すでに「ブラックリスト」入りしている場合の対策
派遣会社を変える際に大事なのは2つポイントがあります。「それは大手企業であり口コミがいいところ」と「営業担当がいいところ」です
大手企業である理由はもちろん、求人数から質の高い求人であることや福利厚生の良さなどが挙げられます。そして現在は法律の改正などが著しくあるためしっかりと対応力のある会社でないと潰れてしまうからです。
また「営業担当がいいところ」というのは、覚えがあるかもしれませんが、本来ご自分が悪くないのに担当と関係性が崩れて勝手に「ブラックリスト」に乗ってしまうこともあります。そのためしっかりと教育された派遣会社を選ぶべきです。
私が今なお派遣業界で働いていていますが、おすすめする派遣会社や、ブラックリスト入りしていてすぐ他の派遣会社の登録をされたい方は下記の記事をご参考にください。
是非、ご参考までに(^^)
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