派遣の登録をしたり、希望のエリアではどんなお仕事があるのか探してみようと
大手派遣会社の求人サイトを見ることがあるかと思います。
「お!この仕事良さそう!」「時給いいし、簡単な仕事だけど何か裏があるのかな」「まーだこの仕事残ってるよ」「条件はよく分かったけど環境がいまいち分からないな」
等などお仕事を探していると色んな気持ちがわくかと思いますが、この記事では元派遣営業マンとして、「求人票のここはしっかり見ておくべき!」や「こんなところが書いてない求人は危険!」などといったポイントをご紹介します。
①未経験歓迎
未経験から始められるお仕事は魅力的ですよね。
特に、これから事務経験を積んでいかれたい方にはとても大事な求人です。
ただ、実態はしっかり確認が必要です。
「未経験歓迎」「未経験OK」とある上で最も大切なことは、「しっかり教えてくれる環境であるか、もしくはマニュアルが整っているか」の2点です。
結構よくあるんです。
企業担当者は「簡単な業務だし未経験でも何とかなると思うのでいいですよ」と言って未経験OKとなる場合や派遣会社が求人者を募るために交渉して、当初は経験が必要なポジションを未経験OKとするケースが、、、、
未経験で始めるお仕事はいくら環境が整っていたり、教えてくれる人がいても初めてやることばかりなので大変なのは変わりません。ただ経験することでスキル・キャリアアップも出来る大切な求人です。
大事な2点に関しては是非、派遣会社へ確認して下さいね。
②女性が多くアットホームな環境
派遣社員として最も多い職種が事務職です。
派遣のお仕事でも一番多いのは事務職のため必然的に派遣先での現場には女性が多いでしょう。
そうなると優しい人が多いといいのですが、現場によっては女性特有の空間になっている環境があります。お弁当も事務職の女性は全員一緒に食べるというケースもあります。
求人としても上記のように「女性が多い/アットホーム」とあった場合、そういった環境で可能性ある可能性を少し疑ったほうがいいと思います。
もちろん女性が多くかつ和気あいあいとしていて働きやすい職場も沢山あります。
ただネチネチした気を使う環境は疲れると思うので、念の為気をつけておいて下さい。
③直接雇用の可能性あり
こちらも魅力的に写りやすい案件ですよね。
派遣就業されている方の約3割のが将来直接雇用になりたいと言われています。
今のお仕事に就きやすい市場感であれば尚更でしょう。
事実、2020年現在、紹介予定派遣の案件は2年前に比べて10%以上増えています。
「紹介予定派遣」や「直接雇用前提」といった文言であれば、いいのですが、
「直接雇用の可能性あり」というのは状況によってということです。
またその場合に派遣会社とは別に、企業が転職エージェントに求人を同時で出していることがあります。その場合は「派遣さんでいい人いればいいけど、中途も同時に見て、そっちでいい人いれば雇おう」といった人事の考えです。
そのため派遣社員として入ったはいいものの、年間を通じた中途採用で、いい人がいればその人があなたの代わりに入り、あなたの契約終了といった可能性があります。
「直接雇用の可能性があると思って始めたのに、、、」とならないようにしましょう。
④医療系の営業事務のお仕事
派遣の事務では営業事務のお仕事は多い案件です。
その中でも医療系メーカーでの営業事務のお仕事はとてもやりがいがあると思います。
扱う商品が治療目的のものであり、人の命を救う医療器具などを病院などへ出していくわけですから、世の中のために役割は重要といえるでしょう。
ただ業務として見た時、逆に言うと扱う物がとても繊細で大事なものためとても正確性が求められます。医療系の営業事務のヒアリングの際は毎回言われます。
「正確性がある方を必須事項として探して下さい」と。
これは似たような器具でも少しの角度や先の形が違うだけで、それが原因で医療ミスや事故にも繋がり兼ねないからです。普通の商品と異なりクレームの大きさが異なるわけです。
さらに商品も膨大です。受発注業務は正確性が命となります。
取引先の病院などとは信頼関係がとても大切です。出来る限りミスなく正確に処理していく必要があるため、事務経験があるからと言って適正がないところで始めるのは大変なお仕事と言えるでしょう。
ただ、派遣会社からすれば、医療系の営業事務をされていた方は信頼度が高く、企業の印象も良いためお仕事が決まりやすい傾向にあります。
大変さを知った中でも、やりがいを持って、またスキルアップ・キャリアアップとして始めていかれるのであれば、良いお仕事とも言えます。
⑤即日スタートなのに、ずっと残っている求人
求人サイトを見ていると、「あれ?これ結構前にも見たな」といった求人を見つけることがあります。
もちろん、「仕事内容が難しそう、条件が悪すぎる」といった内容であればそうなって当然でしょうし、あまり気にもならないでしょう。
しかし、たまにある条件がかなり良い案件、かつ即日スタートなのにずっと残っている求人、、、何かあると思いますよね。
これは全てが問題アリなわけではありません。
よくあるケースとしては、いい条件ではるものの、職場見学などへ進んでいたスタッフの方が並行して他のお仕事も進めていたり、正社員でのお仕事が決まりそうということで、終わっていないこともあります。
ただ、中にはやはり問題があります。
条件はとても良いものの、職場見学へ行ってみたら、担当者の態度がとても悪かったり、職場の環境が聞いていた話と違ったり、稀には即日短縮となってしまう環境でずっと求人が出ているケースもあります。
そうなると企業も環境は変えられないけど、その分条件を上げるという方法をとり、
簡単そうな仕事なのに条件がやたら良いお仕事となることがあるわけですね。
派遣元へ「この仕事ってずっと残っていますけど何かあるんですか、、?」と聞いてみるのもいいですが、素直に教えてくれることはあまりないでしょう。
ただ大手の派遣会社であればあるほど求人の母体が多いので、求人が滞留してしまうことはよくあります。むしろ大手派遣会社であればコンプライアンスが強いので、酷い環境の会社と分かっていれば極力取引を控えるようになります。
気になる求人があれば、「こちらの派遣先って今までもお取引している会社さんなんですか?」と質問しましょう。
ある程度お付き合いのある企業であれば問題が少ないです。新規の企業の場合は環境が不明確な状況である場合もあるので、事前に確認してみてはいかがでしょう。
気になったら派遣会社へ確認!
求人サイトを見ていれば気になる案件があるかと思います。
上記の5点は少し見を配っていただきたい点ですが、どれも絶対ではありません。
元派遣営業マンとしての経験から裏がある可能性があるものを挙げています。
なので、気になる案件があれば最後は派遣会社へしっかりと確認を取りましょう。
入ってからでは時すでに遅し、、、ということにならないようにお仕事を見定めて下さいね。
確認する際はお仕事番号とご登録されているスタッフコードをお伝えすると案内が早いですよ。
ちなみに登録していない状況であると、派遣会社からは正式なご案内はできませんので、事前に登録が必要です。先に登録だけはすませておきましょう。