派遣、正社員に限らず仕事が出来る人と出来ない人というのはどの会社に行ってもあります。
私は派遣も正社員も経験していますが、どちらにせよ雇用形態に限らず「仕事が出来ない」、もしくは、「仕事をしない」人は目立ちます。
正直、正社員でも「???」となる人が沢山いるのですが、派遣社員は正社員以上に厳しく見られます。それは正社員と異なり、派遣社員というのは「契約期間」があるため「契約を続けるか/解除するか」という目線であるからです。
派遣営業マンをしていた時に、派遣先での評価が悪い人・良い人の違いは沢山見てきたので、今回はそちらを共有できればと思います。
仕事が出来ない派遣社員の特徴
①柔軟性がない人
このケースで派遣先から相談されることは実とても多いです。
柔軟性と一言で言っても分かりづらいかもしれません。
具体的に述べると以下のようなこと例として挙げられます。
・派遣は「派遣」!契約以外のお仕事はやりません!
・他の人休んでも自分の分だけやればいいでしょ?
・周りが残業してても知りません
・スキルアップ?難しそうなのでやりたくありません
・有給が30日あるので引き継ぎありますけど明日から来ません
どれも派遣社員ならではのことが多いです。
派遣社員というのは原則、契約内容に準じた業務を行うものです。とは言え、現場の人からしたら「これをちょっとお願い出来ないか、、、?」ということもあります。
人事としても全ての業務を契約内容に盛り込んでいくようなことは出来ません。
もちろん派遣先の現場でそういったことが当たり前として頼まれたり、そういったことが多発していれば話は別だと思います。ただちょっとしたことでも全てをルール通りにしか動いてくれないとなると派遣先の評価は低くなる可能性があります。
また残業やお休みの人のカバーなどはご家庭の事情があったり予定があれば出来ないのも当然かと思いますが、正社員でも同様にお互いが助け合いで同じようにカバーし合う姿勢がないと信頼されないのは仕方ありませんよね、、、、
もったいないのは「スキルアップ」に繋がるお仕事をすぐに断ってしまうケースです。
エクセルでやったことないことを頼まれたり、社内システムを利用して任されるお仕事などもあるかと思います。あまりにも出来ないことや教えてくれない中でその業務を行うことは出来ません。
そんな無理を任せるだけの派遣先での就業継続は検討すべきでしょう。
ただ、今は派遣法で「3年間」というルールが出来た以上、派遣社員は常にスキルアップが求められます。そこを「やったことないからやらない」だけで終わらせるのではなく、勉強しながら覚えることでスキルアップに繋がります。
また覚えていけばいくぼど、なくてはならない人材となれるので、企業評価や派遣元からの評価も高まり時給アップにも繋がります。
「ルール」は大切ですが、仕事をする上での柔軟性は信頼性を生むことにも繋がります。
結果的に、信頼を生むことでご自分も仕事環境が円滑になったり、「認められる立場」になることで居心地の良い環境が作れるかもしれないですよね。
全てを我慢すべきではありませんが、派遣社員というのは「柔軟性」がとても求められやすいということは忘れずにいましょう。
②勤怠・マナーが悪い
これは当然ながらクビ(契約終了)に繋がります。
特に勤怠(早退・遅刻・欠勤)が悪い人でかつ、報告をしっかりとしていない人は派遣元での評価も下がり、案内が減る/なくなります。
社会人として当たり前のことです。
正社員と異なり、派遣元と派遣先の2つに連絡が必要となるのは面倒ですが、
そういった日々の「当たり前」が出来ない人は信頼されません。
それは敬語や仕事の頼み方や聞く姿勢においてもです。
特に派遣社員の方の人口は未だに40代の方が一番多いですが、派遣先では年下の上司や社員からの指示されることはよくあります。
それを気にして態度を悪くしているようでは残念ながら派遣社員は続けられません。
もし相手の態度が明らかに悪い場合であればそれは派遣先・元へ相談しましょう。
③仕事が出来ない(正確性がない、スピード感がない)
当然ですが、派遣社員というのはスキルを売ってお金を稼ぎます。
そのため最も大切なのが「スキル・経験」です。
最近では「未経験OK」の求人も増えており、緩和されてはいますが、未だに企業が一番派遣社員へ求めていることには代わりありません。
具体的には、企業が求める仕事への習得スピードが足りない方、正確性に欠けミスが多い人、分からないことを分からないままにしてしまう人が仕事が出来ない人として挙げられます。
これは、基本的にはお仕事開始の前にしっかりと求められることがどのレベルなのかを把握していれば起こらないことなので、事前にお仕事を決める前にしっかりと見極めましょう。
④コミュニケーションが上手く取れない
コミュニケーション能力というのは基本どの職場においても求められます。
それは正社員・派遣社員・アルバイトなど関係はありません。
とにかくモクモクと行う作業などであれば別かもしれませんが、派遣先の現場からしたら「よそから来た派遣の人」という認識がどうしても少なからずはあります。
その立場では相手も気を使ったり、また聞きづらい雰囲気になってしまうかもしれません。
ご自分のためにもある程度冷たい印象や話しにくい態度になることは避けましょう。
現場から「〇〇さんとは仕事がしづらいです」という声が上がれば現場担当者から人事へそのフィードバックがいき、結果的には契約終了となってしまいます。
以前、担当していたスタッフさんでも実際に社員がミスをしたりすると、すぐ声を荒げる方や、社員が指示を出しても反応がなく話を聞いているのか分からない人などがおり、現場からのクレームで終了となった方は割といました。
現場とのコミュニケーションを上手く取れるよう心がけましょう。
まとめ
まとめると派遣社員として仕事が出来ない人/クビになる人というのは
①柔軟性がない人、②勤怠・マナーが悪い人、③仕事が出来ない人、④コミュニケーションが上手く取れない人
となりますが、逆に言えば、上記の点をしっかり抑えておければ、
企業評価は確実に高いですし、職場見学でも基本的にほぼ決まります。
もちろん、企業の環境等が悪いことで、上記のことが出来ないこともありますが、
そういった時はしっかりと営業マンに相談しましょう。
派遣社員はどうしても立場上、弱くなりやすい点はあるため、まずは日頃から上手く立ち回るために派遣元・派遣先への信頼感を育てていきましょう。