ご年齢が30代後半から40代になられた方で「年齢の壁」を感じ、なかなか思うように派遣先からの採用がもらえないと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「30代の時はもっとお仕事の紹介があったのにな、、、」
そう「派遣社員」は残念ながら今もなお「年齢」が採用にあたって大きなファクターになっているんです。
本来、派遣法により派遣の依頼をする派遣先が「年齢」に制限を設けることは出来ません。そのため表向きは、どんな年齢の人でもスキルや経験が見合えば応募することが可能です。
しかし現実はそんなことはないんです、、、、
「40代になると急にお仕事の依頼がなくなる、応募しても反応が一切ない、派遣の登録が出来ない」なんて事も起きてきます。
派遣営業マンをしていた時に常に起こっていた「派遣先担当者の本音」と「派遣元会社の本音」をお伝えします。
派遣先の本音
派遣先担当者は「年齢」を大切にすることが往々にしてあります。
何故か? それは
①現場の年齢層を考慮して
②40代だと仕事慣れしているため柔軟性が欠如している
③年齢が若い方がシステムなどすぐに慣れてくれる
大体、お仕事のヒアリングをする際に年齢面の話で「若い人、30代で」と言う担当者に訳を聞くと上記3つの返答が返ってきます。
これは失礼かもしれないですが、担当者はそう思っている人が本当に多いんです。
もちろん、派遣会社としては理解と緩和交渉を行います。
①に対して→ 「派遣スタッフ自身が自分より若い指揮命令者からの指示を受けることに抵抗がない人であればどうですか?」
②に対して→ 「それは個人の人柄に属する話であり、年齢が40代でも柔軟性がある人はいます!」
③に対して→ 「多くの職場で様々にシステムを使った経験値があるスタッフはむしろ40代に多く即戦力です!」
ただ、これで理解してくれる担当者もいますが、実際は「現場の指揮命令者が34歳だからそれ以上は嫌って言われてるんだよ〜」、「前に40代の人で採用したら柔軟性がない人でとても大変だったんだよ〜」など譲れない条件とされる場合が多いです。
派遣元会社の本音
上記のように派遣元会社も努力をしますが、多くの企業が「年齢」を大事にするため
派遣元会社としても思うんです。
「40代の人は紹介しにくいんだよね、、、他社競合もいるし若くて明るい雰囲気の人を紹介しないと」
「あの年齢層の職場だと、40代の人が入ってもご本人も働きづらいかもしれない」
など。
やはり常に派遣元会社も他社との兼ね合いにより、「企業へ決めてもらえるような人」を紹介しようと思うものです。
多くの場合、残念ながら”より若く、より優秀な方”が選ばれていきます。
40代派遣社員が行うべき対策
①専門スキル・資格を取得する
第一に、いくら「年齢」のフィルターがあるからと言っても、専門スキルや資格のある方は状況が異なってきます。
いわゆる専門性があるとは具体的な職種で言えば、
「英文事務、秘書、経理事務・貿易事務、CADオペレーター、翻訳・通訳、BIスペシャリスト」などが挙げられます。
もちろん、上記の職種においても年齢が若い人の方が有利にはなりやすいですが、
競合となる他スタッフの方が一般的な事務職に比べると格段に減ります。
特に”英語力”を求められるお仕事や”EXCELの高いレベル”が必要なお仕事では、より年齢が関係なくなっていきます。
また不動産関連の「宅建」や大学から依頼される「キャリアカウンセラー」の資格保持者など、難度の高い専門的な資格をお持ちの方も年齢の壁を超えていかれます。
その他に、1つのお仕事を3〜5年ほど続けてリーダーの立場をしていたなどの経験も武器となるでしょう。
ベストなのは専門性の資格に合わせてその実務経験があることでしょう。
②希望条件の緩和
どうしても色んな職場を経験したり、どうせ働くなら良い条件で探してしまいますよね。
ただ、スキルや経験で戦えるとしてもやはり希望条件が高すぎると案内は来ません。
それほどに「年齢」だけで弾かれてしまうんです。
「家から会社までの時間、希望職種、環境、時給、就業時間、やりがいなど」
少しでも緩和出来る部分は割り切って緩和しなければなりません。
そのためご自分でノートを出してもいいですし、パソコンのメモでも良いので、「自分が仕事をする上で大事したい3つのこと」を書き出しましょう。
5つも6つも条件を完璧に合わせるのではなく、割り切って「この3つが少なくとも当てはまるお仕事であったら進めていく」といった考え方を取るほうが、ご自分でも迷わず仕事を選択出来るようにもなります。
③派遣会社と仲良くなる
派遣会社で働いている人たちも仕事ではあるものの、感情がありスタッフの方とは信頼関係があります。
特に、担当してくれている営業担当や内勤コーディネーターなどは距離が近いと思います。ただの仕事を紹介してもらうだけの関係ではなく、何かあった時に助けてくれる関係でいることがとても大切です。
特に企業担当者が派遣の営業マンと付き合いが長い場合は、競合がいてもその営業マンの言うことに従ったりすることは多々あります。また新規の企業であっても仲が良いスタッフさんのために、その人の今までの実績や人柄などの魅力を+アルファで伝えてくれます。
実際、私が派遣営業マンをしていた時も、大変な中で頑張ってくれたスタッフの方や、性格的に合い人間性が好きなスタッフさんには普通以上にお仕事を決めて挙げたいという気持ちが正直出ていました
そうなると、その人がお仕事終了された際など、他の営業チームに積極的に〜〜さんが終了となり、こんな人だから是非どうでしょうか?とアピールしていました。
営業担当や内勤コーディネーターのことはあまり邪険にされず、一緒に仕事をするパートナーと思うことが大切です。
40代の方にオススメの派遣会社
結論、40代だからと言って、お仕事を諦める必要なんてありません。
逆に言えば、「40代になれば派遣のお仕事の案内が減ってしまうのは当たり前のこと」なんです。それは正社員であれば尚更です。
つまり皆、40代の他スタッフの方も同様ということです。
上記で述べたように「対策」はあります。あとはご自身で受け身に今のスキルや状況を考えずに動いていく「行動力」を忘れずにいるかです。
あとは派遣会社の中でも40代の方にこそオススメの派遣会社がいくつかあります。具体的にどういった点で強いのか、元派遣営業マンの私がオススメするのは「テンプスタッフ、パソナ」の2社です。
何故か
派遣営業マンがオススメ!40代が登録すべき派遣会社
【パーソナルテンプスタッフ】を40代の方にオススメする理由としては
まず第一に圧倒的な求人数と登録者数です。
最大手他社のスタッフサービスであれば求人数は約1万件、登録者数も100万に満たない95万人ほど、
それに比べてテンプスタッフは求人数6万件以上に登録者数は700万人以上です。
求人数の母数が多いほど、40代でも関わらず就けるお仕事が多数あります。また登録者数が圧倒的に多いことで有名なテンプスタッフには売上規模も7年連続業界1位というブランドもあることで、企業からの信頼度も高く年齢緩和など他社よりも強く行える状況にあります。
営業担当の人でも知り合いが多い会社ですが、話を聞いていて「良いな」と個人的に感じたのは年齢に関わらず、スキルと合わせて「人柄やマナー」を出来るだけしっかりと派遣先へ伝えオススメするようにしているという会社としてのスタンスです。
元々テンプスタッフは篠原欣子氏という女性によって創業されたこともあり、営業担当や幹部に女性が多いのが特徴です。派遣社員の9割が女性という世の中で、「働く女性を応援すること」をコンセプトに女性が働きやすいよう都内に保育所を3箇所も完備しています。
社長としても今後、少子高齢化に伴い、より40代以上の年齢の方に合うお仕事を探していくことを強めています。
また大手人材会社であった「インテリジェンス」を買収した結果、以前よりも圧倒時に「紹介予定派遣」の求人が増えたこともあり、40代でもチャレンジ出来る直接雇用化のお仕事も複数あります。
カンタン来社予約
40代にオススメの「パソナ」
【パソナ】はテンプスタッフ以上に女性社員と役員が多い会社です。女性社員は約6割、女性の役員数は日本でもほぼない約50%という会社です。
そもそもグループ代表の南部靖之氏が大学生の時に「大学まで出ている優秀な社員が一度産休に入ると、もう戻ってこれない日本社会はおかしい」という思いから「派遣」という働き方を推奨し作り上げたのが発端の会社です。
派遣社員の就業期間の長さでは日本一の平均1年8ヶ月を誇っています(大手他社は約13ヶ月)
また派遣会社で最も古くからキャリアカウンセラーの数をふやしていたこともあり、現在最もキャリアカウンセラーが多い会社であり、40代や50代の派遣社員の方の再就労支援にとても力を入れています。
昨今では「パソナマスター」という60代以上の方のシニア派遣会社も立ち上げありました。
また2018年の人材派遣健保が出している雑誌にて「スタッフ口コミ満足度1位」を獲得しています。
内容では「研修の充実度」、「営業マンが親身に力になってくれる」といったコメントが多かったようです。
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是非、行動力をもって年齢にとらわれずにお仕事を探していって下さい。